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時間概念と記憶

難しいタイトルを付けてしまいました。。。汗

今日はずっとブログに纏めたかった、「時間概念」と「記憶」について書いてみようと思います。

またまた長くて暑苦しい内容になりますが、悪しからず。。。

 

 

 

まず、一般的な私たちの時間概念は、

過去→現在→未来

と時間が繋がっていると捉えていると思いますが、

ヨガではこのような概念ではなく、

「今この瞬間しか存在していない」

という風に捉えています。

 

 

 

この概念を説明しますね。

 

 

 

私はよく昔の映画のフィルムの例えをします。

昔の映画のフィルムは、写真がたくさん連なっていて、それを早く回すことでストーリーが出来上がります。

「今この瞬間」とは、その1つ1つの写真を表しています。

この映画のフィルムのように、現実の世界も実は一瞬一瞬しか存在していなくて、その一瞬一瞬の写真を、私たちは頭の中にストックしています。

「過去にこんなことがあった」

と私たちが表現する時、それはストックしている写真を色々組み合わせながら自分なりのストーリーを作っている、というようなイメージです。

 

 

 

さらにヨガでは「記憶は不確かなものである」とまで言います。

「過去にこんなことがあった」

という記憶は、ほとんどが自分の都合よく過去の写真を組み合わせて勝手なストーリーを作ってしまっている、というのです。

「そんなことはない!実際にあったことだ!」

と反対意見が出そうですが、

過去に起きたことを否定しているのではなく、「勝手に都合よくストーリーを作り上げている」という指摘です。

過去に起こった一瞬一瞬は確かに存在したかもしれません。

でもその一瞬はただ起きただけです。

良かったor悪かったとか、

正しかったor間違っていたとか、

これがこうなったからああなったとか、

それはこちらが勝手に過去の写真をいくつかピックアップして、都合よくストーリーをでっち上げているだけのことです。

 

 

 

「今この瞬間に意識を向けましょう」

ヨガのクラスではよく聞く言葉です。

これは「刹那的に今を好きなように生きる」という意味ではなく、

「一瞬一瞬の写真にフォーカスしましょう」という意味です。

 

 

 

さっきの映画のフィルムを思い出してください。

1つ1つの写真が繋がって走り始めるとストーリーつまり私たちの思考が動き出します。

ストーリーには流れが必須なので、「過去」「未来」という概念がなければ成立しません。

ああだったこうだった(過去の後悔)、

こんなことになったらどうしよう(未来の不安)。

その「過去」「未来」という概念こそが、私たちを苦しめる悩みの大きな原因となっています。

 

 

 

だから、過去と未来のつながりを断ち、一瞬一瞬という「今と繋がること」

これこそが私たちを苦しみから解放してくれる大きな手がかりとなります。

一瞬という写真一枚だけにフォーカスすれば、過去に何が起きたかなんてそもそもわからないし、未来の予測もできません。

ストーリー(=過去と未来)は生まれないのです。

 

 

 

ヨガではそれを、

ポーズを通して、今の自分自身の肉体的感覚を観察し、

呼吸法、特にクンバカ(保息)で思考の流れを断ち、

瞑想を通して、動きや心をとどめて「今この瞬間」だけに集中していきます。

 

 

 

もちろんそれぞれ地道で根気強い練習が必要ですが、ヨガを通して「今とつながる」練習を少しずつ続けることで、

「ヨガをすると頭がスッキリする」

「悩みや不安に捉われなくなった」

というように感じることができるようになるのです。

これは、うまく過去や未来を切り離せたからこその感覚だと思います。

 

 

 

ヨガを長く続けている方は、体以上に心や思考の変化を感じている方がほとんどです。

見ていると、肉体的な目的でヨガを練習する方は、ほとんど続かないですね。

体をなんとかしたいだけなら、むしろヨガでなくて良いんじゃないでしょうか?

現代は素晴らしいフィットネスメソッドたくさんあります。

ヨガが得意としている分野は、「より良い生き方」をマットの上で体験していくことです。

 

 

 

過去が間違っているとか、未来なんて考えなくて良いと言っているわけではなく、

一瞬一瞬をありのままに見ましょう。

ネガティブでもポジティブでもなく、脚色せずに。ストーリーを走らせずに。

 

 

 

kayo